バンボタイプのベビーチェアは要注意
2023年7月31日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
用事をしているときに動き回らないように、食事の時にじっとさせるのに便利だからという理由で
多用されるバンボタイプのベビーチェアはご存知でしょうか?
腰がすわる前の時期にバンボタイプのベビーチェア(腰を支えるタイプ)を使って無理に座位の
姿勢をとらせることは自分で座れるようになる力や、歩行のための発達を阻害するといわれています。
とくに自分で座ることができない状態では自分で上半身を支えることができず、頚の位置も安定しないので、
食事をうまく取ることができません。
手づかみをしようとしても手が動きにくく、手づかみがしにくく、飲み込みがしにくく、吐き出してしまうことがあります。
つまり、腰がすわる前にバンボタイプのベビーチェアを使うことで、赤ちゃんの姿勢を保つ力や嚥下する力がうまく発達せず、
離乳食への移行がうまくいかないことがあります。
腰がしっかりしてきて自分の力で座れるようになると、姿勢が安定し、手づかみ食べできるようになりますので、
もし腰がすわっていない状態でしたら、まだ離乳食のタイミングではないかもしれませんので、少しずつ赤ちゃんの発育が進むのを
見守ってもよいかもしれません。