マイクロスコープによる治療
2023年11月29日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
当院の診療でできる1つであるCTとマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた根管治療について説明したいと思います。
根管治療では、歯の中の神経があるところに器具をいれて治療します。神経を抜くを言う表現がされることが多く、
むし歯が大きくなってしまった場合やかぶせ物の中が痛む場合に行われることが多い治療です。
その根管治療をマイクロスコープを用いることで歯の中を拡大して見ることができます。
マイクロスコープで拡大することで、肉眼では見えなかったものが見えることがあります。
さらにCTの画像と照らし合わせることで、精密にかつ短時間で正確な診断・治療を行うことができるようになります。
そのおかげで炎症の再発を防ぐ確率を上げ、歯を長持ちさせることができます。
バンボタイプのベビーチェアは要注意
2023年7月31日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
用事をしているときに動き回らないように、食事の時にじっとさせるのに便利だからという理由で
多用されるバンボタイプのベビーチェアはご存知でしょうか?
腰がすわる前の時期にバンボタイプのベビーチェア(腰を支えるタイプ)を使って無理に座位の
姿勢をとらせることは自分で座れるようになる力や、歩行のための発達を阻害するといわれています。
とくに自分で座ることができない状態では自分で上半身を支えることができず、頚の位置も安定しないので、
食事をうまく取ることができません。
手づかみをしようとしても手が動きにくく、手づかみがしにくく、飲み込みがしにくく、吐き出してしまうことがあります。
つまり、腰がすわる前にバンボタイプのベビーチェアを使うことで、赤ちゃんの姿勢を保つ力や嚥下する力がうまく発達せず、
離乳食への移行がうまくいかないことがあります。
腰がしっかりしてきて自分の力で座れるようになると、姿勢が安定し、手づかみ食べできるようになりますので、
もし腰がすわっていない状態でしたら、まだ離乳食のタイミングではないかもしれませんので、少しずつ赤ちゃんの発育が進むのを
見守ってもよいかもしれません。
0歳からの取り組み
2023年1月16日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
当院では、赤ちゃんに歯が生えてきたら連れてきてください、というお話をしています。
歯並び、かみ合わせを良くするための取り組みは0歳から始まっています。
食事、姿勢に関することで、0歳の時期からできることがたくさんあります。
離乳食はどんなものをあげればよいのか、抱っこの仕方や食事の時の姿勢はどうすればよいのか、
など悩まれているお母さんは多いのではないでしょうか。
特に食事はすごく大事なことがあり、この時期にしっかり前歯でかじるということをしていないとお口ポカンになりやすいといわれています。
また赤ちゃんが自分で食べものを見て触って、口に入れてなめたり噛んだりをくり返して練習することによって
将来的に歯並びやかみ合わせを良くすることにつながっていきます。
そうは言ってもなかなかうまくいかないことも多いと思いますので、みなさんが抱えるお悩みに少しでもお答えし、寄り添えればと思いながら日々試行錯誤しています。
乳児期からコップ飲み
2022年10月13日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
乳児期(0歳)からストローを使って飲み物を飲むと、口の周りの筋肉を使って嚥下(ごっくん)するため、
間違った飲み込み方を身につけやすくなります。
飲み込みをを行うときは、舌を上あごにあてて飲み込むのがよいとされています。
以前にもお伝えした通り、正しい飲み込みは上あごの成長を促します。
しかし、ストローを使うと、舌は下の前歯の裏あたりにある状態で飲み込んでしまいます。
間違った飲み込み方を覚えてしまってから、離乳食がはじまると、ものをうまく飲み込むことができない、
よくこぼすといった問題がでてきます。
このような問題が出ないようにするために、乳児期、特に7~8か月ごろからコップ飲みの
トレーニングを開始が推奨されています。
赤ちゃんにとってコップ飲みは、なかなか難しいかもしれません。最初は1口だけでもチャレンジしてください。
1ケ月もすれば少しずつゴクゴク飲めるようになります。
大切なお子さんの成長のために、ぜひ取り入れていただければと思います。
お口ポカンが続くと
2022年10月4日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
「口を閉じて」と、お子さんに注意することはありませんか?
お口ポカンになっていると、口呼吸なっているといわれています。
口呼吸になっていると何が問題かというと、歯並びや顔つきへの影響だけではなく、
身体や心の発達にも悪影響を及ぼすことがあります。
どんな場合に口呼吸になってしまうかというと、「舌が下がっている」状態になっている場合に多いといわれています。
舌は上の前歯の裏側の上あごにピタリとついているのが正しい位置です。
この位置にあることで、正しい呼吸(鼻呼吸)が身につき、アゴの成長もうながされます。
しかし、「舌が下がっている」と舌が前歯を押したり、奥歯の歯の間に入り込んだりすることで、
歯並びやアゴの成長が悪くなったり、発音、飲み込みが上手にできない原因になります。
歯並びが気になると来られたお子さんの状態を確認すると、お口ポカンになってる傾向があります。
一度お子さんの呼吸は大丈夫か、チェックしてみてくださいね。
はじめての歯科検診
2022年9月4日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
8月発売の「後期ひよこクラブ」のはじめての歯科検診という記事に取り上げていただきました。
一度見ていただければ幸いです。
学会参加の報告
2022年9月1日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
7月15日~17日に行われた日本補綴歯科学会第131回学術大会に参加しました。
新型コロナウィルス感染症の蔓延でなかなか学会参加ができていなかったのですが、ようやく少しずつできるようになってきました。
補綴というのはかぶせ物や入れ歯、インプラントを取り扱う分野のことで、私の得意分野の1つでもあります。
最新の技術や材料が取り上げられ、毎回毎回とても興味深い話も多く魅力的なのですが、
そんな中でもやはり基本に忠実にすることの大切さを再認識しました。
気持ちをより引き締めて、日々診療に取り組んでいきたいと思います。
入れ歯は定期的に調整しましょう
2022年2月14日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
当院を受診された方に話を聞いていると、入れ歯は痛くなってから調整するものだと思っておられた方が多い印象です。
入れ歯のトラブルは痛みだけでなく、歯茎の形の変化によってできた入れ歯の適合がわるく外れやすくなったり、
かみ合わせが悪くなったり、様々なものがあります。
中には入れ歯はこんなものだと、我慢して使っておられる場合もあるかと思います。
当院では、定期健診に来ていただいた方には必ず入れ歯のチェックを行い、不具合が大きなトラブルを引き起こす前に
調整を行っています。
ちょっとした入れ歯の不具合を改善するだけで、入れ歯は安定し、より長く快適に使っていただけるようになります。
マウスピース矯正のなにが良い?
2022年2月13日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
針金を歯につけて行うワイヤー矯正と、アライナーと呼ばれるマウスピースを装着することで行うマウスピース矯正を当院では行っています。
どちらが良いのかということに関しては、どちらにも良いところ悪いところはあるので一概には言えませんが、
今回はマウスピース矯正の強みを挙げていきたいと思います。
一番の強みと言えば、アライナーをつけたり外したりが可能というところではないでしょうか。
日常生活で不都合を感じたときは、その時だけでも外すことができます。それにより、通常と変わらない歯磨き、食事が可能となります。
また、ワイヤー矯正ではケガの危険性があるコンタクトスポーツでは、アライナーがケガを防いでくれるのでケガのリスクを下がります。
楽器を吹く場合も演奏時のみアライナーを外すことで、パフォーマンスを安定させることができます。
さらにアライナーは透明なプラスチックでできているので、見た目も目立たず審美的にも問題なく治療を行うことができます。
このように、日常生活の中でつけたり外したりをうまく行うことで、マウスピース矯正治療をより快適に進めていけると考えています。
上あごの成長を促す方法
2022年2月13日
みやなが歯科こども歯科の宮永裕彰です。
小児矯正治療では、上あごの成長を促しながら歯並びを良くしていきます。上あごの成長は8歳までで大部分が終わってしまうため、8歳以降で自然に歯並びがよくなることはありません。
上あごの成長を促す方法として、代表的なものに以前お話ししましたマイオブレースシステムというものがあります。
その他にも当院では下の写真のような上顎拡大装置を口の中に装着する方法を用いることがあります。
上顎拡大装置には中央に位置するネジがあり、それを回転させることによって、上あごの骨の成長(前方・側方)を促進させます。
ネジの中央にある穴を前から奥まで1日に1回(90度)回すことでネジを広げ、1回で約0.2㎜拡大していきます。
ネジを回し始めて最初の頃は、歯の痛みを訴える場合や食事、しゃべるのも違和感を訴えることもありますが、大多数が1週間もすれば慣
れ、問題なくなりますので心配いりません。
どのような方法を使うかはこどもの年齢、状態にもよりますが、できるだけこども本人、保護者の方と
ご相談の上決めていきたいと考えております。