超高齢社会に対応するために
2020年9月2日
みやなが歯科医院の宮永裕彰です。
高齢者の口腔機能低下とオーラルマネージメントについての研修会に参加してきました。
時代とともに高齢化が進み、高齢社会という言葉の定義がかわってきており、
75歳までの方々も勤労者として扱うようになってきているようです。
いくら元気な高齢者でも、年齢とともに病気にかかりやすくなってきたり、
環境の変化に適応しにくくなってきたり様々な身体的な変化がでてくるので、
歯科領域でも適切な対応をとる必要があります。
口の中の衛生状態、口腔乾燥の管理、咬む力、飲み込み、舌の機能の低下への対応など口の中の機能を
なるべく維持していくにはどうすればよいか、というのは日々の診療でも重要な課題となっています。
また、認知症患者への歯科治療について、特に症状の特徴、進行度に応じた
口腔機能の変化と必要となる対応も個人個人で違ってきます。
何が正解かというのは試行錯誤の結果みつかることもあるので、
ご家族を含めた情報収集をしっかりとしていきたいと考えております。
研修会の最後で登場した言葉に「フレイル」という言葉があります。
フレイルというのは、筋力や心身の活力が低下した状態のことを言います。
フレイルになると身体や精神に様々な問題を引き起こし、自立した生活が困難になります。
特に強調されていたのが、社会とのつながりを失うことが、フレイルの最初の入り口であるということでした。
当院も、通院していただくことで社会とのつながりの一部になればと思います。